いきなり京都(その7)
南禅寺三条通りを東にどんどん歩いてゆくと、東のほうの山がぐっと近づく。そろそろ南禅寺なんだっけ?いつの間にか左右の小さな民家が途絶えている。あ、それで、この辺りに来たら歩いている人もぐっと少なくなった。都ホテル。立派なホテルだ。蹴上発電所。日本最古の水力発電らしい。琵琶湖疏水に関連があるとは思ってたけれど、ここがそうなんだな。今回初めて認識。こんな建物があったことは昔からなんとなく知っていた。地下鉄の蹴上駅。蹴上発電所の雰囲気がそのまま。ねじりまんぽ。蹴上駅のほぼ斜向かい。「まんぽ」とは、いわゆるトンネルという意味。つまり「ねじりのあるトンネル」という意味。複雑な造りのようだ。とにかく向こう側へと進む。蹴上インクライン (写真はネットから... すみません)この"ねじりまんぽ”の上ってどうなっているのか、まったく知らなくて、この名所があるのを見過ごした。うーむ、そうだったのか。琵琶湖疏水は単に水を引いていたのではなく、舟運としても利用していたのだ。ああ、完全に知らなかった。いや、そういうのを何かから学んでいたとは思うがまったく頭に無かった。そして、高低差のある約600mは舟を台車に乗せて、この線路をケーブルカーの要領で移動していたらしい。そうなんだ、そうなんだ。ああ、残念。またここを訪れなくてはならない。まあ、今回も南禅寺から哲学の道を通って銀閣に行くのを割愛しているから、どっちにしろまたこの辺りは訪れたいな。トンネルの先は南禅寺の方向に自然に向かう。右側は切通しのようになっているが、その先はおそらく南禅寺の関連の小さい寺院が並ぶ。左側も寺院っぽい屋敷なのだが、地図を観ると、〇〇庵となっている。料亭なのかな。料亭にしては看板が出ていない。智水庵か、大寧庵。残念。智水庵は、左隣だった。智水庵は元ZOZOの前澤さんが別荘として数十億で購入したという噂。噂というか、地元の人が言っているそうで、かなり信憑性は高い。しかし、やるなあ。前澤さんのお友達だったら、そこで一杯なんてことに...。いいなあ。更に行く。こんな雰囲気なのだ。ここは、南陽院???拝観料がかかるようだが、軽くスルーしてしまった。庭園が美しいらしい。そして南禅寺へと...。おお。懐かしい。ここも少なくとも30年以上ぶり。いや、ヘタすると40年ぶりかなあ。前述のように南禅寺周辺を訪れたのは比較的新しい。あ、それにしても20年ぶりかもしれない。南禅寺の三門。こちらも大きい。しかし、知恩院の三門に比べると、こぶり。こぶりと言ったって、これが関東のどこかにあれば、間違いなく周囲で一番の大きな建造物になる。それも桁違いに。南禅寺も緑が綺麗。反対側から三門を観る。繰り返すが緑が綺麗。前方に見えるのが法堂。いわゆる本堂にあたる。こちらもなかなか凄い建築物だな。スケールといい、質感といい。更に近づく。本当に素晴らしい。なにがどう素晴らしいのかはちょっとうまく説明できないけれど、とにかく凄い。この建物の後ろ側にも色々な建物があって、実は国宝級のものなどの品々もあるらしい。今回は割愛。というか、琵琶湖疏水の煉瓦の橋脚というのか、それを早く観たくて、そういうのを端折ってしまった。疏水に向かう時、南側に少しまわり込んで観た法堂。ところで、南禅寺が何故有名で、しかも観光スポットとして人気があるかというと、禅寺としての格式が全国で一番高いということと、前述のように国宝があったり、庭園が見事だったり、色々あるのだが、もうひとつは、境内の奥にこれから訪れる疏水があるからだ。おっと、そのレンガ造りの水路は、水路閣というらしい。うーむ、本当に勉強不足。南禅院の方向、いや、水路閣の方向へと移動。この辺りの庭園も見事。ここだ、ここだ。階段を昇ると南禅院。そこも本当はしっかりと観てゆかねばならないところだけど、今回はパス。次回だ、次回。と、言い訳している。きちんと予習していなかったのが悔やまれる。というか、まあいきなり京都だからしょうがない。水路閣。それにしても素晴らしいビジュアル。この上を疏水が流れている。カメラの露光の設定を間違えてしまった。もっと重厚な雰囲気だった。ああ、こういう被写体だったら、やはり一眼レフを持参したいな。あ、だめだ。重いからな。最近、ほんと、一眼レフを使ってない。それにしても改めてRX100は本当に便利。因みにRX100M3を使っている。普段は、初代RX100。僅かだけど後継機種よりサイズは小さい、重量が小さい、その2点がありがたい。もういっちょ、別アングルで。実は、ここでたくさんシャッターを押した。これが致命傷で、後半、今日の夜の部のメモリーが無くなった。and バッテリーの残量もかなりヤバくなった。でもここは一番の見どころだからしょうがない。三十年前にはたぶんまったく写真を撮ってなかったし、記憶も薄れている。今、デジカメがあるからこうして写真を残しておけるし、そして「しばざ記」にアップ出来る。文明に感謝。水路閣の下も観光スポット。次々に記念写真を撮る人が...。プロの音楽アーティストさんのプロフ写真もここで撮ったなというものが多い。この疏水の凄いところは、標高差を利用して水を本来とは反対方向へと流していることだ。つまり京都盆地のの殆どの水は北から南へと流れるのだが、琵琶湖疏水だけが北に向かって流れる。凄いことだ。向こうが北。ずっと行くと哲学の道の方向。それにしても明治時代のこの一大事業は凄かったなあ。まさか琵琶湖の水を引いてしまうんだからな。感慨深い。わー、これも見落としたが、蹴上乗船場というところがあるのだ。そこから舟が発着していたようだ。うーむ、こりゃまた行かなくてはならない。疏水記念館も、それから琵琶湖側のほうもいずれは行きたい。再び南禅院をチラ見してから山を下る。ここはなんだっけ?ちょっと忘れた。南禅寺の境内の中、ひとつの寺院。三門の北側の道。白い壁の中も南禅寺の関連寺院のようだ。振り返った景色。誰も歩いていなくて静寂を楽しめる。いいなあ、ここ。この辺りの庭園も素晴らしい。むこうに見えるのは、三門(左方面)への参道。ここで、南禅寺の境内を出る。そこから、なんとなく行ってみたいと思っていたのは、南禅寺の近辺にある京都随一の高級邸宅街。その辺りを歩き回ろう。ちょっとだけだけど。実は、ちょっと知った邸宅が2、3ある。場所は定かじゃないけれど、なんとなく行ってみたい。その後で、平安神宮かな。平安神宮は行ったことが無い。そうだ、そうだ、南禅寺の門前辺りにある豆腐料理の店、今回訪れてみたい候補に薄らとあった。南禅寺と言ったらやはり豆腐料理だもんね。だがしかし、にしんそばを食べてしまったからなあ。もう夕方になるまで何も食べられない。あるいは、よほど歩き回ってカロリーを消費しないとな。仕方ない。南禅寺を出て少し北側に移動。おそらく琵琶湖疏水から流れてきているであろう澄んだ水が流れる水路があった。緑が多い。この辺りは京都の中でも屈指の邸宅街。緑に覆われている。表札の無い建物もあって、どなたの持ち物なのか判別がつかない。となると、ワタシがかつて訪れて大きな邸宅も見つけるとは難しいかも。でも、一応ざざっと歩いてみる。素晴らしい環境なのだ。必ずしも個人所有の物件だけではない。おそらくこのようなとんでもなく広い敷地の邸宅は有名企業の迎賓館的な使い方をされているのかもしれない。黒塗りの高級車がたくさん通る。さすがです。もっと歩き回りたいけれど、次に行きたいので、この手前に現れる平安神宮へ向かう神宮通りを北側へ向かうことにする。神宮通りに出来ている行列。古民家活用のラーメン屋のようである。店のスタッフさんが日除けの傘を渡してくれた。素晴らしい気遣い。そうそう、気温が上昇してきた。 2022.5.25
posted by 幕張のおじちゃん at 23:00|
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